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緊急提言6「消費者は農薬から遠ざかろう!ただ、このベクトルと同じ農家なら、彼らのやむを得ない農薬使用は堪忍して欲しい」(提案2-3)

緊急提言6「消費者は農薬から遠ざかろう!ただ、このベクトルと同じ農家なら、彼らのやむを得ない農薬使用は堪忍して欲しい」(提案2-3)



 前回の提言では「農薬がカラダにとって異物であるということをニンゲンの行動と歴史が証明している」と申し上げました。今回は、農家の農薬使用に関し消費者の皆様にご理解いただきたい点を申し上げたいと思います。「問答無用で農薬は使うな!そんな話はワシは聴かん」という方もいらっしゃるかと思います。そういう方は今回の提言はすっ飛ばしてください。わかります、聴きたくないというご意見は。私もそういうまったく農薬使用がゼロの農業だけの到来を望んでいます。そしてそういう時代は必ず来ます。

 この回の提案をお読みくださる消費者の皆さん、是非、以下のような農家が「前向きで明るく、消費者の健康を第一に考える立派な農家」であることを認めたら、彼らの「やむを得ない農薬使用にはご納得いただけませんか?」。何度も書きます。立派な農家はみな「できることなら農薬を一切使いたくない」と本当に思っています。しかし、特に果物など、糖度が高くなればなるほど虫に食われやすくなるのは事実です。しかし「山林のキイチゴや山ブドウは甘いのにまったく虫がついていないではないか?」と鋭いことをおっしゃる方もいらっしゃいましょう。御意。それは前回までに説明しましたように「植物(作物)と土壌の間の生命のやり取りバランスが安定しているから」(土壌の炭素と窒素の比率『C/N比率』がそのキイチゴや山ブドウに最も適した比率に治まっているから病原菌のおおもと『糸状菌』の状態が安定して土中にとどまり栄養塩を植物に供給し、土中窒素過多になるとやってくる害虫の発生も無い状態で安定しているから)ということと、植物(作物)自体が頑健になっているからなのです。

 弊社と契約している農家にも、「糖度が高い果物:ぶどう」で完全農薬不使用栽培を30年以上続けている農家があります。これは凄いことなのです。自分の畑を山林と同じような「自然生命循環システム現場」に変えてしまったわけですから。しかし、ほとんどの農家はそこまで行ってません。農薬使用をなるべく少ないことは心掛けてはいるが少しでも使用すればその場の病害虫撃退はできます。が、土壌の中の微生物(糸状菌や細菌)の居心地が悪くなり、微生物が空気中の窒素を畑の土壌に固定してくれなくなります。作物には「土壌の中にある窒素」が大事なので、農家はその窒素を別の形(肥料等)で補うことになります。・・・・・・少しの量だけかもしれませんがこんなことを続けているからいつまでも自分の畑を「自然生命循環システム現場」に変えることができないでいるのです。

 また、もうひとつ例を挙げればメロンです。弊社には契約しているメロン農家が1軒あります。この数年間で17軒のメロン農家のハナシを聴きましたが契約農家も含めて全て農薬を使用しています。中には「メロンは絶対に農薬無しではできん」と言い切った農家がいました。北アフリカや中近東地方の原産であり、紀元前2000年頃に栽培が始まったメロンです。その頃に化学合成農薬が存在するわけがないし、現在でも西日本の島しょ部で自生メロンが存在しますので、この農家の「絶対」と言う部分はウソになります。が、気持ちは分かります。農薬不使用栽培メロン農家を私はこの数年間で見つけられていないのですから。弊社はそのメロン農家さんの中で、別の既契約農家さんから紹介された農家さんとの契約に漕ぎ着けました。やはり最後は信頼できる農家さんからの紹介がもっとも安心です。メロンは硬い皮の部分はほとんど全く食べないと思うので農薬使用栽培メロンでもやむを得ないと判断したのです。

 脱線しますが、農薬使用栽培の野菜や果物は「皮を剥いて食べる」ことが基本になります。農薬使用栽培の野菜や果物の皮は硬かったりピカピカ光っていることが特徴です。(例えばナス。ナスは農薬使用栽培だとピカピカ光り硬いし、農薬不使用だと「しっとりと光り」硬くない)。葉物野菜は皮がありませんので洗うことが基本(農薬は植物の皮に染み込みますので染み込んで皮に残留した農薬は洗っても除去できませんが染み込む前の農薬は洗えば除去できます)です。(調理することつまり加熱することは農薬によって毒性が軽減される場合もあるし発がん性物質に変化してしまう等毒性が増す場合も考えられるので何とも言えません)。野菜や果物の「糖分でない栄養」は皮部分にとても多く含まれます。農薬不使用栽培なら皮まで食べられます。なのに農薬使用栽培だとそこを放棄せねばならない。残念ですね。

 ところで、弊社は平成22年6月8日の創業ですが、創業前から創業後1年くらいは、無農薬栽培と農薬不使用栽培の違いがよくわかりませんでした。しかし2年目になると「無農薬という呼び方はJAS規格の農作物にしか使用してはいけない」という理由がよーーーーく分かるようになりました。農薬を自分は絶対に使っていないくらいでは無農薬と言ってはいけないのです。消費者に誤解を与えます。自分は使ってないかもしれないが隣が使っていて農薬が飛散してくるかもしれないし、土中から染み出してくるかもしれないし、用水路の水に他農家の使用した農薬が含まれているかもしれないし、今は使っていないかもしれないけれど数年前までその畑で使っていた農薬が残留しているかもしれないのです。それら「他人や昔の農薬まで影響していないことが証明できて」はじめて無農薬と称せるのです。これは凄いことです。中途半端な農家には取得できない規格です。健康にもっとも配慮する農業を続ける世界で最も尊敬されるべき農作物がJAS規格認証農産物であり、尊敬されるべき農家がJAS規格認証取得農家です。

 しかし、隣の畑や用水路までは関知しないが「私は農薬は一切使っていない!!!」と胸を張る農家はたくさんいますので、その農家の栽培方法は「農薬不使用栽培」と呼称するように弊社は決めました。農薬を本人が使っていないことは確かですから。しかし「無農薬栽培」とはワンランク価値が下がるのは皆さんいいですよね?

 現在の日本では「無農薬栽培」と「農薬不使用栽培」の違いが分からない消費者ばかりです。当然ですよね、農家すら分かっていないのですから。なので、全てがいっしょくたに「無農薬」という言い方をされています。しかし私は次のように推測します。「これからは先進国ほど健康志向の波は強まる。すると弊社のようにJAS規格の重みが分かる組織や人が増えてくる。すると無農薬と農薬不使用の違いを分かる消費者も増えてくる。するとそれに気づいたマスコミが出現し、世論が無農薬栽培と農薬不使用栽培の違いを開示するよう求めてくる!」と。

 いま私が書いていることにご理解くださっている貴殿のような方が増えてくるということです。

 この「質的最高の農作物JAS規格農作物」でも、次のような場合、なたね油乳剤や硫黄銅水和剤やクロレラ抽出物液剤などの天然物系の農薬の使用が法律で認められています。すなわち、「有害動植物の防除」を、作付時期の調整などの「耕種的防除」、マルチを土に被せるなどの「物理的防除」あるいは天敵動植物を導入する「生物的防除」では有効な成果が見込めない場合で農産物に重大な損害が差し迫っている場合、です。私は、先述のように、創業前から創業後1年くらいは、「こんな農薬使用の抜け道があって何がJAS規格だ!」などと憤っていましたが、現場で仕事を続けていると、このJAS規格はよく練られていることに気づき感心しました。

 すなわち「農産物に重大な損害が差し迫っている場合」は「その農家が生きるために天然物系の農薬なら使うことを認めてやってくれ!」という配慮です。この「万が一の場合の」配慮は、私も消費者の皆様方にはご理解を賜りたい。なぜなら、「立派な農家には農業をやめてもらっては人類が困るから」です。質を追求し人々の健康に配慮する農家が立派な農家です。その農家の危機の場合のハナシなのです。消費者の皆さん、いかがでしょうか?

 もう一つ例を挙げます。これも平成27年5月現在の農水省HPから社団法人日本植物防疫協会「農薬を使用しないで栽培した場合の病害虫等の被害に関する調査」(1993年)結果です。一般的な栽培を行っていて病害虫防除対策を行わなかった場合、農作物の収穫量が大幅に減少することを次のように示しています。

 収穫量が減少する比率(推定)です。数値左は日本(カッコ内はアメリカ)の場合です。すなわち、イネ28%(57%)、小麦36%(24%)、大豆30%(37%)、リンゴ97%(100%)、もも100%(81%)、トマト39%(77%)、馬鈴薯31%(57%)、とうもろこし28%(32%)、です。

 リンゴやももの場合、え?農薬を使わんとこんなに収穫が減るの???と思ったり、イネやトマトや馬鈴薯でどうして日本とアメリカがこんなに違うの?違い過ぎるのでアテにならないデータなのでは?などという疑問もわくかと思います。また、先述したメロンの場合のように農薬を使わなければいけなさそうなモモの場合でも、中国原産で大昔に誕生したモモは絶対昔は農薬不使用栽培でできていたはずなのに、今の日本では農薬を使わないと100%収穫が減少するとはどういうこと?100%って収穫ゼロってことだよ、袋掛けすれば少しは収穫できるのでは?などとも思いますが、どうやら、農薬を使った方が「収穫の量は多い」ということが農水省が言いたいことらしいです。

 そうしますと、ここからが重要です。

 農水省は前述の社団法人日本植物防疫協会「農薬を使用しないで栽培した場合の病害虫等の被害に関する調査」(1993年) を紹介するにあたり、前置きで次のように記述しています。「病害虫や雑草による被害はどの位か?・・・・・・・病害虫の有効な防除方法がなかった時代には、例えば我が国では、享保年間に稲にウンカによる大被害の発生によって多くの人が餓死したと記録があります。また、外国では1845年にアイルランドで人々の主食であるジャガイモの疫病が大発生し、悲惨な飢饉が生じました。・・・・・・・」

 なんと、農水省は江戸時代享保年間の大飢饉のハナシと1845年のアイルランドの大飢饉を例に出しているのです。

 単純な疑問がたーーーーーくさん湧きませんか??今の日本の農業は飢饉を想定して営まなければいけないのか?それは後進国や戦後焼け野原日本のようなカロリーが絶対的に不足している時代のおハナシなのではないのか?日本はいちおう先進国のはずだと思うが違うのか??仮に今の日本国が日照り等の影響で農作物が全く採れない国になったとしたら外国からの輸入を増やせばよいのではないだろうか??そもそも享保時代の飢饉は「農家は生かさず殺さず政策」と税金(年貢)がコメだったため、コメ作りばかりを幕府が奨励していたからではないのか?農作物作付け種類を多様化させていれば飢饉にならなかったのではないか?・・・・・・・云々

 どうも、今の農水省の農業振興策を観るにつけ、いまだに日本がまるで後進国かのような「量追求型農業」を続けているとしか思えません。大事なのは「質」なのです。おそらく農水省は「健康のことは厚生労働省や環境省に任せる」とでも思っている節があります。前回までに紹介済みの農薬取締法ですが、第1条はこれです。「(目的)第一条 この法律は、農薬について登録の制度を設け、販売及び使用の規制等を行なうことにより、農薬の品質の適正化とその安全かつ適正な使用の確保を図り、もつて農業生産の安定と国民の健康の保護に資するとともに、国民の生活環境の保全に寄与することを目的とする。 」

 「国民の健康の保護に資するとともに、国民の生活環境の保全に寄与すること」も目的なのです。どうも農水省は「農業生産の安定」ばかりを気にしているとしか思えないのです。農水省はもう少し、国民の健康増進・保護と国民の生活環境の保全を環境省や厚労省に任せず、自らもっと国民の健康増進生活環境の保全に対しても責任感をもって農薬取締りに立ち向かうべきだと思います。言い換えれば、農薬取締法第1条の条文を「国民の健康の保護に資するとともに、国民の生活環境の保全に寄与することを前提とした農業生産の安定を目的とする」というように修正(前後を入れ替える)してはいかがでしょうか?農業生産の安定は2番目です。1番は国民の健康と生活環境の保全であり、その1番が大前提で農業生産の安定は図られるべきなのです。

 日本は先進国です。量より質の追求が大事な時代に変わってきています。量(カロリー)の追求は日本が負うべき課題ではありません。量の追求は世界全体で考える時代になったではありませんか!つまりTPPの時代になったではありませんか!コメ分野でのTPPの妥結をなんとか先延ばし先延ばしにしようと保守的な農業関係者(既得権益者)は躍起になってますが、躍起になっているのは勉強していないからなのです。勉強していないから不安なのです。暗い気持ちになり不平不満ばかり言っているのです。勉強していないから自分が単なる既得権益者であることに気づいていないだけなのです。勉強すれば気になりませんよ。外国から流入する安いコメは「質を求めずただカロリーと安さを求める消費者」に買ってもらえば良いではありませんか!質が高いものは価格が高いのです。日本の農業は、世界の健康のために必要です。質を追求し続けたならば日本の農業はもっともっと量的にも拡大してゆくはずです。量的に拡大したら質の良いものも安く買えることになるのです。・・・・・・・そうです。日本は世界の人々の健康だけを願い質だけを追求し続ければよいのです。日本は幸いにも特にソフト面で世界から期待されています。農業で言えば「健康追求型農業」で世界から期待されているということなのです。 

 消費者の皆さん、いかがでしょうか?  今回は、農薬に関する提言の結びとして「消費者は農薬から遠ざかろう!ただ、このベクトルと同じ農家なら、彼らのやむを得ない農薬使用は堪忍して欲しい」ということを申し上げました。次回は、農薬ではなく、化学肥料の是非と有機肥料も含む肥料自体の是非に言及させていただきます。 (緊急提言6終了・・・7へつづく)

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